2025年05月22日
愛しき山野草(2025)② スズラン、ツバメオモト、ヒトリシズカ、ニリンソウなど・・・
5月の下旬ともなると 色々な野の花が咲き揃う。
先ずは オジさんとこの場所(土地)で咲いている色々な花を・・・
「ここには色々植物が・・・・」
「ここは日当たりも良く植物の成長も早い」
ここのミツバやハッカ(薄荷)も大きく成長し 勢力を拡大中だ。
この場所で咲いているのはオオイヌノフグリ、松林の縁にはスズランとマイヅルソウが・・・・・
・オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢) オオバコ科クワガタソウ属オオイヌノフグリ
コバルトブルーの小さな花はいつ見ても可愛く そして愛おしい。
だが その青くて小さな花の命はとても短く、一日限りだという・・・・
あの桜よりも短く なんとも儚(はかな)く思えるが、毎日次から次へ開花し 私を楽しませる。
「コバルトブルーの小さな花がいっぱい!!」
「この花の命は一日限りだそうな・・・・」
・マイヅルソウ(舞鶴草) キジカクシ科スズラン亜科マイヅルソウ属マイヅルソウ
名の由来は 葉の模様が家紋の舞鶴紋に似ることから、舞鶴草と名付けられたらしい。
「日当たりの良い松林の縁ではマイヅルソウが咲き始めた」
「名は 葉の模様が家紋の舞鶴紋に似ることから、舞鶴草と・・・」
「マイヅルソウはやっと咲き始めたばかり」
マイヅルソウは咲き始めたばかり・・・・、今月の末にはすべてが咲き揃うかな?
・スズラン(鈴蘭) キジカクシ科スズラン亜科スズラン属スズラン
道内で一番親しまれ愛されている花・・・・ それがスズラン。
(道内にはスズランをシンボルとしている市町村が多い)
スズランは 強心配糖体のコンバラトキシン、コンバラマリン、コンバロシドなどを含む有毒植物で、
誤食すると嘔吐、頭痛、眩暈、血圧低下、心臓麻痺などの症状を起こし、重傷の場合 死に至る。
その一方 強心作用や利尿作用があることから生薬や製薬の原料とされることもある。
「スズランはまだ蕾のまま・・・」
「今にも咲きそうなのだが・・・・」
香水としても有名で バラ、ジャスミン、スズランは三大フローラルと呼ばれている。
(これらに、ライラックを含めたものを四大フローラルという)
花言葉は「清浄」「幸福」「純粋」「純潔」など
フランスでは5月1日はミュゲ(フランス語でスズランを意味する言葉)の日といい、
愛する人にスズランを贈る習慣がある。
スズランには「受け取った人に幸運をもたらす」という言い伝えがあるらしい・・・
(毒草だけどね!!)
「こちらのスズランはまだ固い蕾のまま・・・」
「今月末にはここのスズランも咲くだろう」
さて 山奥へと向かい 他の花たちを・・・・
「んじゃ、ここから山の奥へ・・・・」
「ここでニリンソウとエゾイチゲ見っけ~、ほんとはウドが目的だけど・・・」
作業道脇や林の中にはニリンソウが・・・・
・ニリンソウ(二輪草) キンポウゲ科イチリンソウ属ニリンソウ
「ニリンソウ って、もう一輪はまだ蕾のままだ」
「ニリンソウ? なんか1本の茎から4本の花茎があり 3輪ほど咲いているのだが・・・・」
「こちらの花も1本の茎から3~4本の花茎が・・・・」
ここに咲いているのはニリンソウ? それともサンリンソウ?、ヨンリンソウ?
(よくわからん・・・)
で、今頃エゾイチゲ?・・・
・エゾイチゲ(蝦夷一花) キンポウゲ科イチリンソウ属エゾイチゲ
エゾイチゲはアズマイチゲと同時期に咲くので 今咲いているのは珍しい。
ほかのエゾイチゲは花を散らし、今はもう結実しているというのに・・・・
「日陰にはエゾイチゲが ひっそりと・・・・」
「ここにももう一輪 エゾイチゲが・・・・」
「多くのエゾイチゲは金平糖の形をした実をつけているのに・・・・」
んで ウドが目の前にあったので採取
「作業道脇にウド・・・・、当然 採取!!」
・ツバメオモト(燕万年青) ユリ科ツバメオモト属ツバメオモト
毎年同じ場所でユリに似た小さな白い花を咲かせるツバメオモト・・・・・
この花も私のお気に入りだ。
「上り坂の作業道脇にはツバメオモト・・・・」
「斜面にはツバメオモトが・・・・」
「今にも崩れそうな斜面でもしっかりと根を張り 白い花を咲かせるツバメオモト」
「ここはいつも日陰・・・・、それでもツバメオモトは咲き誇る・・・」
「ユリに似た白い小さな花を咲かせるツバメオモト・・・(って ユリ科だったか)」
坂道で曲がりくねった作業道の上の方に着くと そこは伐採され丸裸になった場所・・・・
二年前の冬に伐採され 今は植樹の準備でもしているのだろう・・・・
遠くには作業員たちの車と 重機のエンジン音が聞こえる。
「この先は伐採され 丸裸に・・・・」
二年前の今頃、ここに訪れる人もいなく ウドが採り放題だったのだが。
何より 私の好きなヒトリシズカの大半が消滅し 今は小さな斜面に少しだけ・・・・・
・ヒトリシズカ(一人静) センリョウ科チャラン属ヒトリシズカ
この花も私の好きな花の一つ。
恵庭に住んでいた頃から 山菜採りに出かけてはこの花を探してよく 写真を撮っていた・・・
「ヒトリシズカが咲いているのはこの場所だけ・・・・、以前はもっと咲いていたのに。」
「愛しきヒトリシズカ・・・」
「ヒトリシズカがいっぱい!」
「もう少し早めの時期が良かったかな?」
ヒトリシズカの一番の見ごろは 白い花を4枚の葉で包むような感じが良いのだが・・・
ま、来年はその頃を狙って 来てみるか。
これでこの時期に開花する山野草は紹介しきれたかな?
後は 帰り道にワラビでも採って帰ろう・・・・・
「今日はここでワラビを採取したら 即帰宅だ!!」